投稿者 | 佐々木 さん |
住み替えた地域(建て替え) | 東京都杉並区 |
住み替え(建て替え)パターン | 戸建⇒新たな戸建 |
主な住み替え理由 | 築55年で、耐震強度に不安があったため |
住み替え(建て替え)の流れ
雨漏りが多く、天井が腐っていた。風が吹くと家が揺れていた。耐震強度にも不安があった。
社会人である程度の稼ぎもあるため、両親と協力して家の建て替えを検討。
住宅展示場を回り、3社のホームメーカーから見積もり。
新築の値段や、口コミ、営業さんの態度から選んだ
家の解体や外構などはホームメーカーに頼らず自分で調査し、値段に納得できたので、着工を開始した。
「1円でも安くする」との信念で見積書を精査、業者には遠慮しない!何でも確認した!
築55年の木造住宅に住んでおりましたが、建て替えることにしました。
理由は、
- 雨漏りがひどく、天井が腐っている
- 風が吹くと家が揺れて怖い
- 台所からリビングまでが遠い
- トイレが元々和式だったため、洋式便座を後付けした影響で非常に狭い
- トラックが家の前を通るだけで家が揺れるので耐震強度が不安
- 害虫がよく出る
- すきま風がひどく暖房が効きにくい
- 天井が鉄板でできていたため、高温になる影響でエアコンがつけられない
- お風呂の給湯器が古く、修理できず38℃程度のお湯しか出ない…
などなど。
年々不便さは増していきましたが建て替えるお金がなく、産まれてからずっとこの家で過ごしてきました。
しかし、私が社会人になりお金に多少の余裕ができたのを機に、建て替えの話が持ち上がりました。
建て替えの際に目指したのは「地震に強い家」
近場の住宅展示場を1日かけて回りました。
よりよい家を1円でも安く手に入れるため、3つのホームメーカーから見積もりを取ります。
見積もりを確認してみると、A社のほうが家の性能がいいものの、B社の価格のほうが安い。(C社は性能も価格も納得いかなかったためこの時点で却下しました。)
そこで、A社の営業マンにB社の見積もりを見せてみました。その結果、仕様の変更はあったものの、A社の見積もりがB社のものよりも安くなりました。かなりの金額変更だったので、A社へ多少の不信感を抱きましたが、A社の家の性能に譲りがたい魅力を感じ、A社で建て替えをすることとなりました。
A社で建て替えるとは決めたものの、A社の営業マンの言いなりになるのは止めることにしました。「有名なホームメーカーだから、確実にぼったくられている。削れるところを精査して、1円でも安くする」、そう思い見積もり書と向かい合いました。
3階建て⇒2階建てに
当初の見積もりでは、建て替え後の家は3階建ての予定でした。とはいえ、日射の制限によって、とても狭い1部屋が3階部分についているだけでした。
3階建てだと重量鉄骨造になるが、2階建てだと軽量鉄骨造で済むため、2階建てに変更することでかなり費用が抑えられるとのこと。1部屋少なくなるのは惜しかったですが、わたしと両親の3人で住むことを考えると3LDKあれば十分という結論に至りました。2階建てに変更した結果、価格は数千万円安くなりました。
旧家の解体業者は自分で探す
続いて気になったのは、現在住んでいる家の解体料金。高額に見積もられているのを前提に、別の業者を探すことにしました。ちょうどその頃、知人が家を建て替えたところでした。詳しい話を聞かせてもらえるよう連絡。解体屋さんはすぐに自宅を調査しに来ました。
家の広さや間取り、材質などを一通り調べ、次の日に見積もりが出ました。なんと、ホームメーカーが出してきた解体料金よりも100万円も安くなったのです。地元の解体屋さんということもあり、非常に丁寧な仕事をしてくれました。近隣からも「すごく気を遣って作業してくれてるのがわかる」と言ってもらえるほど。
大手ホームメーカーの下請けに頼んでいたら、こうも好印象ではなかったのではないかと思います。
光熱費関連(公共料金)も吟味
続いて、ガス・電気・水道を自宅に引く料金が相場通りなのかを調べました。
ガスは東京ガスに、電機は東京電力に、水道は自治体の水道局に電話をかけます。すると、水道について「水道管を太いものに換える仕様になっているが、換える必要はありません」との連絡が。詳しい話を聞きに水道局を訪ねました。水道局の担当さんは、実際に建つ予定の家の間取りや立地から、詳細な話をしてくださいました。水道管は既存の物を使うこととなり、その結果150万円の費用が浮きました。また、水道局の方から水回りは水回りで一か所に固めると配管などが少なくて済むので、費用が抑えられると教わりました。それについてホームメーカーに相談したところ、「これ以上は水回りを一か所に固めることができない」との返答。ホームメーカーの返答の真偽のほどはわかりませんが、それについては金額の変更はできませんでした。
外構費もおどろくほど高額!
所有している土地ギリギリに建物を建てたため、外構と言えば、砂利をひき、多少のコンクリートを打つくらい。それだけのはずなのに、数百万円見積もられていました。これについても近所の工務店に連絡を取り、見積もりをもらいます。その結果、数百万円だった見積もりが数十万円になりました。
エアコンや家具一式も抜かりなし
ホームメーカーが見積もったエアコン代も高額に見受けられたため、近所のエアコン業者に見積もりを依頼しました。同じ性能のものが数万円安く取り付けられました。そのほかにもカーテンや家具など、ホームメーカーでは一切注文をせず、自力で安いものを見つけ、調達しました。
引越しも工夫することで納得できるものに
建て替えに伴い発生する引っ越しについても、数社から相見積もりを取りました。最初の業者からの見積もりを元に、次の業者に相談することで、よりよい提案を受けることができます。家の建て替えでしたので、建て替え中は別のところに住み、またこの土地に戻ってくることになります。往復どちらも同じ業者を使うと約束することでさらに値引きをしてもらえました。結局、予算よりかなり安く、しかも自分たちで運ぼうと思っていた物までトラックに積んでもらうことができ、満足のいく引っ越しとなったのです。
また、建て替え前の自宅は老朽化した木造建築物だったため、自治体の補助の対象となりました。ローンの全額からみると微々たる金額ですが、建て替えに伴い仕事を休むことも多かったため、補助金にはたいへん助けられました。
面倒を乗り越えた先に心からの喜びがある
いろいろな業者とやり取りをするのは正直面倒でした。
ホームメーカーと業者の仲介もしなければなりませんし、解体やエアコンの設置については日程調整もしなくてはなりませんでした。役所に行くために仕事を早退することもしばしば。
しかし、最終的には当初の見積もりよりも300万円も安く、また補助などでお金を得ながら、納得のいく家を購入することができました。
ホームメーカーの営業マンもめんどくさい客に当たってしまったと内心思っていたと感じます。
ただ、家づくりは一生に一度の買い物です。営業マンや各業者に遠慮することなく、やれるだけのことをやってよかったと思っています。
建て替える前は、地震のたびに「家が壊れるのではないか」という恐怖を抱いて生きてきました。
建て替えてからは地震がきても、「この家はよほどのことがない限り壊れない」というどっしりとした気持ちで過ごせています。
この安心感だけでも、建て替えた意味があったように感じます。
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